土台となる3つの要素「多様性の尊重」「心身の健康」「柔軟なはたらき方」

「多様性の尊重」「心身の健康」「柔軟なはたらき方」の具体的な取り組み

キャリアオーナーシップを醸成するためには、土台となる、安心してはたらける環境づくりも重要だと考えています。

そのための重点テーマの1つ目は、「多様性の尊重」。
多様性を包摂し、尊重する組織とキャリア自律との相関は高いとされています。ジェンダー・国籍・性自認・性的指向・障害・年齢・文化などのバックグラウンド、育児・介護・病気などの個人の状況、仕事への考え方や価値観は、社員それぞれで異なります。社員同士が「多様性」を尊重しあい、一人ひとりの経験やスキルが活かせるようDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進に力を入れています。

また、心や体が疲れ切った状態では、自分が思い描くパフォーマンスを発揮しにくいだけではなく、判断力も低下し、自分らしい選択をすることすらままなりません。そこで2つ目の重点テーマが「心身の健康」です。
健康診断やストレスチェックなどによる健康課題の把握、長時間労働の是正や治療と就業の両立支援といった就労環境の整備に加え、近年取り組み始めたのが健康リテラシーの向上です。予防・対処の観点で重要なことは、知識があること。運動習慣のきっかけづくりや健康を維持するためのノウハウ提供、検診費用の補助、自社の健康保険組合とのコラボヘルスなども活用した、さまざまなサポートをしています。

土台となる重点ーマの3つ目は、「柔軟なはたらき方」です。
社員に自分らしいキャリアを選択してもらうには、会社は多くの選択肢を用意しなければなりません。オフィスに出社するかリモートワークかといった、はたらく場所の選択。時短勤務やフレックス制度などに加え、学びや育児、不妊治療などのために勤務時間や就労日数の調整ができるほか、長期休業の取得も可能です(※)。このように、はたらき方を柔軟に選択できることで、ライフステージの変化や家族の転勤などにも対応できるほか、自己研鑽による個人のパフォーマンス向上などにつながると考えています。

  • 制度利用には条件があります。

多様性の尊重

スポンサーシッププログラム

経営層がスポンサーとなって女性管理職に対し、毎月の1on1を通して直接的にキャリアのサポートをするプログラムを実施しています。

アンコンシャスバイアスへの取り組み

これまでは管理職向けにアンコンシャスバイアス研修を行ってきましたが、対象者を拡大する予定です。また、社内報でもアンコンシャスバイアスに関するマンガを連載するなど、社員が自分のバイアスに気づき、より心地よく働ける環境作りをしています。

課題解決スキル・スタンス研修

2022年から一部の管理職直前層の女性社員に対し、課題解決力・言語化力・提案力などのスキルアップのための研修を実施しています。所属組織の部長層とともに、約半年間かけて自組織や上位組織の課題を解決する策を検討し、スキルアップを図ります。

女性管理職直前層と管理職の座談会

2021年から管理職のリアルを知ることを目的に、働き方や悩みなどについて、現役の女性管理職とフラットに話をすることができる「女性管理職座談会」を実施しています。

家事育児代行サービス費用負担

小学校6年生以下の子を持つ社員に向け、会社指定の家事・育児代行サービスの利用時に、月額1万円まで費用補助を行います。(※会社指定のサービスが利用できないエリアは他社も利用可能)

時間外労働時間の削減

2023年4月から3年かけ、毎年残業時間を5時間ずつ削減することを目指します。そのために、具体的にどのような業務を削減するか研修等を通じて考え、マネジメント層の役割の見直しや業務量の適正化などを行います。

女性のヘルスリテラシー向上

生理痛やPMSといった女性特有の健康問題は、社会課題の一つです。2022年度は、多様性の理解や仕事のパフォーマンスに通じる「生理とPMS(月経前症候群)」をテーマに、セミナーやイベントを開催しました。2023年度は、男女の更年期などテーマを広げて取り組む予定です。そのほか月に一度、有志によるヘルスリテラシー部の活動も行っています。

制限のあるはたらき方理解研修

管理職が、育児による時短勤務の疑似体験を通じて、時間に制限のあるはたらき方を理解する研修です。時短勤務者とのディスカッションや、参加者同士の振り返り会を通じて、理解するだけでなく、行動変容を促すことも目指します。(※旧名称:管理職育児体験研修)

Rainbow PERSOL(レインボーパーソル)

パーソルグループで2019年に立ち上げられた有志コミュニティ。2022年11月には、LGBTQにとって働きやすい職場環境を推進する取り組み「PRIDE指標2022」において、最高評価の「ゴールド」を受賞。

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心身の健康

健康フェスの開催

運動の習慣化のきっかけづくりとして、健康フェスで社員が気軽に参加できる「RIZAP」社のオンライントレーニングを実施しています。2023年度も新たな取り組みで健康フェスを実施する予定です。

健康コラムのメルマガ発行

月に3回、社員自身やはたらく仲間の健康を考えるきっかけになるよう、2023年度から配信を開始した社内メルマガ。身近な社員の健康習慣を紹介するメルマガやストレス対処力を身に着けるためのティップスを紹介するメルマガ、産業医コラム、月経やPMS(月経前症候群)など、女性のヘルスリテラシーに関するメルマガなどを中心に今後はその他の健康課題についても配信予定です。

パーソルキャリアの健康推進について詳しく見る

柔軟なはたらき方

ワークスタイル制度

2021年4月から、全社員が「ワークスタイルA」(オフィス出社メイン)、「ワークスタイルB」(リモート勤務メイン)、「ワークスタイルC」(フルリモート勤務)のいずれかのワークスタイルを選択できるようになりました。また2023年1月から、フルリモートの場合は日本国内であれば、どこでも勤務可能な制度となり、より柔軟に働ける制度に変化しました。

育休ウェルカムバック制度

育休中に就労を希望する社員に一時的な就労機会を提供する制度。「社員の仕事と育児の両立に対する不安軽減」や「育休中の社員の孤立感を減らす」「育休からのスムーズな復帰支援」を目的に、2022年10月から導入されています。会社にとっても、当社での経験・知識がある社員が即戦力として活躍することで、有効な人材活用につながっています。

FLASH(フラッシュ)制度

制度の名前は、時短勤務や休業/休職制度の活用を想定するシチュエーションとして「Family(育児・介護・不妊治療)」「Learning(留学・通学)」「Avocation(リフレッシュ・趣味・余暇活動など)」「Social(地域活動・社会活動)」「Health(医師の指示による療養・治療)」の5つの頭文字を取ったもの。 「ライフステージの節目のひととき(一瞬=FLASH)、会社環境を離れ、刺激や学び、家族との時間、リフレッシュ、 さまざまなチャレンジや充足の機会を」というメッセージも込められています。