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転職サービス「doda」転職成功者の平均年齢調査【最新版】
転職成功者の平均年齢は32.4歳
2024年問題や新卒採用の苦戦を背景に「建築/土木系エンジニア」は「20代前半」の、
新NISA開始で経験者ニーズが高まる「金融系専門職」は「40代以上」の転職成功者の比率が増加

転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年1月~12月の間に、dodaエージェントサービスを利用し転職したビジネスパーソンの年齢について調査しましたので、結果をお知らせいたします。

【調査結果サマリー】

2023年に転職した人の平均年齢は32.4歳
・前回2022年調査※1と比較すると+0.2歳で、平均年齢はやや上昇

転職成功者の年代別割合では前回同様「20代後半」が最も多く、それに「30代前半」が続く
・年代別に占める割合の上昇幅が最も大きかったのは「20代前半」※2で、前回9.2%から10.7%の+1.5pt。次いで、「40代以上」が13.9%から14.9%の+1.0pt
・転職成功者数はすべての年代で増加し、前回から124.2%。増加率が最も大きかったのは「20代前半」で144.9%、それに「40代以上」が133.0%で続く

転職成功者の年代別割合を職種別で見ると、
全12職種で「20代後半」が最多だが、職種によっては前回から変化が
・「建築/土木系エンジニア」は、「20代前半」が前回から最も増加し+2.8pt。2024年問題への対応や、新卒採用での苦戦が要因か
・「金融系専門職」は、「40代以上」が前回から最も増加し+9.5pt。新NISAの開始などを受け、即戦力人材の採用ニーズが高まっていることが背景に

※1:https://doda.jp/guide/age/2022/
※2:18歳~24歳

2023年に転職した人の平均年齢は32.4歳

2023年に、転職に成功した人の平均年齢は32.4歳でした。男女別に見ると、男性が33.3歳、女性が30.8歳でした。前回2022年調査からは、全体では+0.2歳、男女別ではともに+0.3歳と、平均年齢はやや上昇しました。

転職成功者の年代別割合では前回同様「20代後半」が最も多く、「30代前半」が続く

転職に成功した人の年代別割合は前回と同様に、「20代後半」が最も高く、それに「30代前半」が続きました。

年代別に占める割合の上昇幅が前回と比較し最も大きかったのは「20代前半」で、9.2%から10.7%の1.5ptアップ。次いで、「40代以上」が13.9%から14.9%の1.0ptアップ。「30代前半」は、23.6%から23.9%の0.3ptアップでした。
一方、「20代後半」は40.6%から37.9%の2.7ptダウン、「30代後半」は12.8%から12.7%の0.1ptダウンという結果になりました。

なお、転職成功者数はすべての年代で増加しています。全体では前回から124.2%アップしており、特に「20代前半」は144.9%と最も増加率が大きく、それに「40代以上」が133.0%で続きました。

転職成功者の年代別割合を職種別で見ると、全12職種で
「20代後半」が最多だが、職種によっては前回から変化が

転職成功者の年代別割合を職種別に見たところ、全12職種で「20代後半」が最も高いことが分かりました。ただし、職種によって年代別割合には前回から変化が見られました。

傾向①
「建築/土木系エンジニア」の年代別割合は、「20代前半」が前回の11.7%から14.5%へと最も増加し+2.8pt
建設業界では「2024年問題」※3を受け、年齢問わず人材確保が急務となっています。そのなかでさらに、新卒採用に苦戦する企業が、第二新卒・若手人材の獲得に積極的に乗り出していることが影響していると考えられます。

なお、全12職種のうち、「20代」の転職成功者の割合が50%を超えたのは、「販売/サービス系」「建築/土木系エンジニア」「営業系」「IT/通信系エンジニア」でした。

傾向②
「金融系専門職」の年代別割合は、「40代以上」が前回の18.7%から28.2%へと最も増加し+9.5pt
近年、新NISAの開始などを背景に、即戦力となり得る「金融系専門職」の採用ニーズが高まっています。しかし、本職種は、一般的に育成に時間を要します。「40代以上」はこれまでの経験が評価されたことで、割合の増加につながった可能性が高いでしょう。

なお、全12職種のうち、「40代以上」の転職成功者の割合が25%を超えたのは、「コンサルタント/不動産専門職」「企画/管理系」「金融系専門職」でした。

※3:月45時間・年360時間の時間外労働の上限規制が、2024年4月1日から復旧・復興の事業を除くすべての建設事業に適用される

解説

今回の「転職成功者の平均年齢調査」の結果を前回と比較すると、全体の平均年齢は32.2歳から32.4歳へ微増しており、男女別でもその傾向は変わりませんでした。また、どの年代でも転職した人の数は増えており、中でも「24歳以下」と「40代以上」の増加が目立ちました。

働き方改革やリモートワーク・テレワークの普及などにより、はたらく環境の変化が急速に進む中で、各年代においても転職の捉え方に変化が生じています。

「doda」が2021年に実施した「転職に関する意識調査」※4では、「20代(20~29歳)」、「30代(30~39歳)」の6割以上、「40代(40~49歳)」、「50代(50~59歳)」、「60代(60~65歳)」の5割近くが、転職に対してポジティブ・あるいはどちらかというとポジティブなイメージを抱いていることが分かりました。

2023年の新社会人のdoda登録者数は、過去最多を更新※5しました。一方、2025年4月からは、「65歳までの雇用確保」が義務づけられることで、はたらく人生はより長くなる可能性があります。こうした点が、年齢を問わず、転職やキャリアの考え方に影響を及ぼしていると考えらえます。

※4:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000016455.html  
※5:https://www.persol-career.co.jp/newsroom/news/research/2023/20230614_959/

【解説者プロフィール】
doda編集長 加々美 祐介(かがみ ゆうすけ)

2005年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。人材紹介事業、転職メディア事業で法人営業、およびマネジメントを担い、一貫して企業の採用支援、個人の転職支援に従事。
2013年にはカルチャー変革の仕組みづくりと推進をミッションとした新規部署を立ち上げ、企業変革を成功に導くためのチェンジマネジメントを主導。2014年には人事部門も管掌し、人事制度企画や採用、異動・配置転換、組織・人材開発など、ビジョンの実現と経営戦略の実行に向けた、戦略人事全般を担う。2019年、新しいマッチングサービスを開発する新規事業開発部門を立ち上げ、本部長に。ダイレクトリクルーティング全般、そしてハイクラス転職サービス「iX」(現「doda X」)の事業・プロダクト開発を牽引。2021年には執行役員に。2023年4月、doda編集長、プロダクト&マーケティング事業本部 事業本部長に就任。

【調査概要】
対象者:2023年1月~12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
有効回答数: 約5万件

*調査結果の詳細は、< https://doda.jp/guide/age/>を参照ください。
*記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります。

【データ利用について】
引用・転載の際は、出所が転職サービス「doda」であることを明記し、Webメディアの場合は以下のリンクを張ってください。

転職サービスdoda「転職成功者の平均年齢調査」< https://doda.jp/guide/age/ >


転職サービス「doda」について< https://doda.jp/ >
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